プロ野球中日―ヤクルト戦(ナゴヤドーム)で21日、審判の「よそ見」が疑われる場面があり、試合が約5分間、中断した。
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ヤクルトが攻撃していた五回表1死二塁で、代打・上田の打球はふわりと上がって、二塁手堂上の後方へ。堂上が走りながらキャッチし、すぐに二塁へ送球。飛び出していた二塁走者雄平が戻るより先に、二塁ベース上の遊撃手京田がボールを受け、ダブルプレーが成立したかに見えた。
が、二塁塁審の判定は「セーフ」。一塁側の中日ベンチから与田監督がすぐに出て確認。審判団は与田監督からのリクエストを受け、ビデオ映像を使ったリプレー検証を実施した。
すると、ナゴヤドームの大型スクリーンに映し出された映像では、問題の場面で二塁塁審今岡の顔が一塁側に向いているように見えた。「よそ見」が疑われる事態に、球場は騒然とした。結局、リプレー検証の結果、判定は「アウト」に覆った。その間、約5分間、試合が中断した。
試合後、二塁塁審今岡は「見ていました」と話し、「よそ見」を否定。責任審判の一塁塁審吉本は「(二塁塁審が)下したジャッジなので、それ以上は言いようがない」と話した。
中日の加藤宏幸球団代表は日本野球機構(NPB)に意見書を提出する意向を示した。「プレーを見ていない審判がなぜ判定を下すのか聞きたい」と話した。