約1500人が集まって「令和」の人文字をつくるイベントが1日早朝、福岡県太宰府市の国の特別史跡・大宰府政庁跡で開かれた。
【詳報】平成最後の日、陛下が最後のおことば
【特集】両陛下の「祈りの旅」をたどる
【特集】天声人語でたどる「平成」
午前6時半、前日のうちに地面に描かれた白線に沿って参加者らが並び始め、約1時間後、縦約60メートル、横約40メートルの「令和」の文字が完成。「平成、ありがとう。令和、おめでとう」と声を合わせて叫び、梅花のイメージのピンク色の紙を振って上空からのドローン撮影に応じた。人文字づくりの様子はSNSなどで発信される予定だ。
太宰府は「令和」ゆかりの地。市内の史跡などを案内しているNPO法人「歩かんね太宰府」(島松尚宏理事長)の発案で、有志が「大宰府政庁跡に『令和』の人文字をつくる会」を結成し、市も窓口となって支援した。市によると、4月26日からインターネットで参加者を受け付けたが、同日昼ごろには予定の1千人に達するほどの人気だったという。
次女に誘われて同県大野城市から参加した佐藤なお子さん(71)は「こういうイベントに参加する機会はなかなかない。参加できること自体がうれしい」と笑顔で話した。
島松さんは「太宰府が新元号ゆかりの地となったことをみんなで祝いたかった。これを機に大宰府政庁跡が注目されるようになれば」と話す。(徳山徹)