米ニューヨークの国連本部で今月29日から来月10日、来年の核不拡散条約(NPT)再検討会議に向けた準備委員会が開かれます。NPTとは何か。なぜ、再検討会議が大事なのか。今回の準備委員会はどのように位置づけられるのか。基本的なところから解説します。 核保有国の現状は? どの国が、どれほどの核を持っているのでしょうか。 スウェーデンのシンクタンク「ストックホルム国際平和研究所」(SIPRI)の2018年の報告書によると、世界の9カ国が推定1万4465発の核兵器を保有しているとされています。多い順では以下の通りです。 (1)ロシア…6850発 (2)米国…6450発 (3)フランス…300発 (4)中国…280発 (5)英国…215発 (6)パキスタン…140~150発 (7)インド…130~140発 (8)イスラエル…80発 (9)北朝鮮…10~20発 「NPT」ってなに? 日本語の正式名称は「核兵器の不拡散に関する条約」。英語では「Treaty on the Non―Proliferation of Nuclear Weapons」です。1970年3月に発効し、日本を含む191カ国・地域が締約しています。最も認知された軍備管理条約で、「核の憲法」と呼ばれるほど重要なものです。 ただ、上にあげた核保有国9カ… |
おさらい核不拡散条約 昔の合意、米は一蹴「時代遅れ」
新闻录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语










