北朝鮮が短距離ミサイルとみられる飛翔(ひしょう)体2発を発射した問題で、トランプ米大統領は9日、米ホワイトハウスで記者団に対し「我々は極めて深刻に見ている。(飛翔体は)小さなミサイルで、短距離ミサイルだった」と明らかにしたうえで、「(ミサイル発射は)だれもハッピーではない」と、北朝鮮の対応に不満を示した。
トランプ氏はまた、「(米朝の)関係は続くけれども、何が起こるか見てみよう」と述べ、事態を注視する姿勢を示した。さらに、「私は彼ら(北朝鮮)が交渉したいことを知っているが、彼らが交渉する準備が整っているとは思わない」とも述べ、早期の米朝交渉再開には否定的な見方を示した。
トランプ氏は4日に北朝鮮が飛翔体を発射した際は、「彼(金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長)は私が味方であることを知っており、私との約束を破りたくない」とツイート。正恩氏がミサイル発射を停止する約束を守っているとの見方を示していた。(ワシントン=園田耕司)