NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」の2人の主人公の足跡を振り返る写真展「五輪にかけた男たち――田畑政治と金栗四三」(朝日新聞社フォトアーカイブ、熊本県、浜松市など主催)が朝日新聞東京本社(東京都中央区築地5丁目)で始まり、関係者を招いたセレモニーが15日に行われた。
熊本県のキャラクター「くまモン」が、日本初のマラソン五輪選手である同県出身の金栗のTシャツを着て「くまモン体操」を披露。田畑の長男和宏さん(79)とともに約300人の来場者にあいさつし、約40枚の写真を見て回った。
会場には、金栗がもう1人の日本人初のオリンピアン、三島弥彦とウラジオストク経由でストックホルム五輪(1912年)に向かう様子や、田畑が政治記者をしていたころの朝日新聞の編集局、ヘルシンキ五輪(1952年)日本選手団の団長として秩父宮旗を受け取る場面など、朝日新聞や田畑家などが所蔵する写真が展示されている。
和宏さんは「オリンピックは平和の祭典。この写真展を通じ、若い人たちに平和の尊さを分かっていただきたい」と話した。
会期は24日まで。熊本県玉名市の「玉名ラーメン」や「みかんチップス」、田畑家の遠縁にあたる浜松市のまるたや洋菓子店のクッキー「あげ潮」など、2人の故郷の特産品の販売も行われている。
熊本県東京事務所くまもとセールス課の堺靖也課長や浜松市観光・シティプロモーション課の鈴木久仁厚課長は「これを機に、東京の皆さんに熊本や浜松に訪れてもらいたい」と話した。(大島具視)