4月7日投開票の大阪市議選で、車上運動員(通称・ウグイス嬢)を手配した見返りに報酬を渡した疑いがあるとして、大阪府警は17日、当選した現職市議を公職選挙法違反(買収)の疑いで事情聴取を始めた。捜査関係者への取材でわかった。容疑が固まり次第、立件する方針。
府警は16日、この市議の陣営に車上運動員を派遣してもらった見返りとして報酬72万円を渡したとして、自営業の山田浩史容疑者(58)を公職選挙法違反(買収)容疑で逮捕。報酬を受け取ったとして運動員の手配役とされる会社役員吉川美智子容疑者(64)も同法違反容疑で逮捕した。
捜査関係者によると、府警は、この市議も運動員の買収に関わった疑いが強まったとして、任意で事情を聴き始めたという。
この市議は17日午前、大阪市中央区の自宅前で取材に応じ、「まだ捜査段階だが、(事件の概要が)分かり次第、説明させていただきたい」と話した。