野党が皇位継承のあり方について党内議論を活発化している。立憲民主党など各野党は、政府が慎重な姿勢を崩していない「女性宮家の創設」の議論を呼びかけており、今後の焦点となりそうだ。
立憲民主党は15、16両日、「安定的な皇位継承を考える会」を新天皇即位後、初めて国会内で開催。16日は神道政治連盟や日本会議の政策委員を務める百地章・国士舘大特任教授を講師に迎え、意見を交わした。山尾志桜里事務局長は会合後、記者団に「憲法を守る立場でも、皇室の存続を重視する立場であっても、2、3年のうちに解決しなければいけない喫緊の課題だ」と述べ、議論を加速していく必要性を強調した。立憲は6月上旬にも考えを取りまとめる方針だ。
2017年6月に与野党での合意で成立した退位特例法は付帯決議で、退位後速やかに安定的な皇位継承や女性宮家の創設を検討するよう政府に求めている。これを踏まえ、立憲は昨年7月に党内で会合を発足させ、有識者へのヒアリングなどを行ってきた。
立憲幹部は、女性皇族が結婚し…