中国・上海の中心部で16日、改修工事中のビルが倒壊する事故があり、作業員25人が生き埋めになった。17日朝までに全員が救出されたが、うち10人の死亡が確認された。消防や警察が事故原因を調査している。
上海市当局などの発表によると、事故は16日午前11時20分(日本時間同日午後0時20分)ごろ発生。ビルに入っていた自動車修理工場の壁が突然崩れたという。ビルは延べ約3千平方メートルで、うち延べ1千平方メートルが崩壊した。
現場は上海市中心部の長寧区で、周囲には古い住宅や商店街が並ぶ。近くに住む60代の女性は「突然大きな音と地鳴りが響いて、何が起きたのかとびっくりした」と話した。(上海=宮嶋加菜子)