第1管区海上保安本部は20日から、北海道・猿払村沖のエサンベ鼻北小島の測量調査を始めた。24日までで、水没の可能性も含め、現状を確認する。
小島は1987年の海保の測量調査だと、沖合約500メートルにあり、海面からの平均の高さは1・4メートル。海図や国土地理院の地図にも記されているが、昨年11月の航空機による目視調査では確認できなかった。波や流氷による浸食が考えられるという。
調査では小島周辺が岩礁帯で浅いため、船底が浅い漁船をチャーター。船に設置した水深を測る機器を使い、小島の高さを測量する。水没か、低潮位時に小島が海面に姿を現す「低潮高地」でなくなると、領海が狭まる可能性がある。海図の書き直しも含め、海保は7月上旬に測量結果をまとめる予定だ。(奈良山雅俊)