京都、大阪、兵庫で起きた青酸化合物による連続不審死事件で、殺人と強盗殺人未遂の罪に問われた筧(かけひ)千佐子被告(72)の控訴審判決が24日、大阪高裁であった。樋口裕晃裁判長は、求刑通り死刑とした一審・京都地裁判決を支持し、被告側の控訴を棄却した。
筧被告は2007年12月~13年12月、夫の勇夫さん(死亡当時75)や、いずれも交際相手の本田正徳さん(同71)、日置稔さん(同75)を殺害し、末広利明さん(同79)を殺害しようとしたとして起訴された。
被告は捜査段階で犯行を自白したとされるが、一審の公判では供述が二転三転した。直接証拠は乏しく、弁護側は無罪を主張し、被告は認知症で責任能力も訴訟能力もないとも訴えた。
17年11月の一審判決は、被…