9日午後5時24分ごろ、青森県深浦町大間越の飲食店駐車場で、秋田県警能代署のパトカーに追跡されていた乗用車がフェンスを倒して海側の崖から約40メートル下に転落した。車は大破し、車の近くで男女2人の遺体が見つかった。
能代署によると、死亡したのは秋田市東通1丁目の会社員池島修寿さん(39)と、秋田県能代市落合の飲食店従業員佐藤麻美さん(32)。それぞれの家族から行方不明者届が出ていた。
パトカーが午後5時20分ごろ、秋田県八峰町八森の道の駅「はちもり」の駐車場で池島さんの車を発見。車は急発進し、日本海沿いの国道101号を約1・5キロ北上した後、深浦町で崖下に転落した。パトカーは追跡の際、赤色灯はつけていたがサイレンは鳴らしておらず、緊急走行はしていなかったという。
佐藤さんは約1週間前、池島さんと男女関係のトラブルがあるとして能代署に相談していたという。同署は「亡くなった方にお悔やみ申し上げる。パトカーの追跡状況を現在確認している」とコメントしている。