米上院は13日、空席の米国務次官補(東アジア・太平洋担当)にデイビッド・スティルウェル退役空軍准将を充てる人事を承認した。前任のダニエル・ラッセル氏が2017年3月に退任して以来、空席が続いていた。
トランプ大統領は昨年10月、スティルウェル氏の指名を発表。同氏は1980年に米空軍に入隊したのち、米軍三沢基地司令官(08~10年)などを歴任し、15年に退役した。韓国語、中国語を話し、日本語も理解する。
スティルウェル氏は今年3月の米上院外交委員会の承認公聴会で、中国との関係について「国益が相反する点については、我々は激しく競い合わねばならない」と述べており、中国には厳しい姿勢で臨むとみられる。
国務次官補の人事をめぐっては17年12月、国務次官補代行だったスーザン・ソーントン氏が指名されたが、上院で対中強硬派に反対されたことで承認手続きが進まず、同氏は18年7月末に退任した。(ワシントン=園田耕司)