中東のホルムズ海峡付近のオマーン湾で、日本の海運会社が運航するタンカーなど2隻が攻撃を受けたことについて、ポンペオ米国務長官は13日、緊急の記者会見を開き、「米政府はイランに攻撃の責任があると分析している」と断言した。イランは関与を全面的に否定し、米国とイランの緊張がいっそう高まるのは必至だ。トランプ大統領は「イランとの(核問題をめぐる新たな)取引は時期尚早」との認識を示した。
ポンペオ氏は、集めた情報、使われた武器、攻撃するための技術、最近の類似する船舶への攻撃などに基づく分析としたが、具体的な証拠は示さなかった。「この地域にイランの代わりにこれだけ高度に洗練された攻撃を行える勢力はいない」と述べ、イランによる攻撃との見方を示した。
米軍は13日夜、イランの最高指導者直属の精鋭部隊「イスラム革命防衛隊」のボートが日本のタンカーから、不発に終わった水雷を除去する様子をとらえた映像を報道陣に公開。米側がイランの犯行だと断定した証拠の可能性がある。
ポンペオ氏は5月にホルムズ海…