日本大の元教授3人が18日、同大の田中英寿理事長と大塚吉兵衛学長を背任容疑で東京地検に告発した。昨年に起きた、アメリカンフットボール部の悪質タックル問題への対応のまずさなどが原因で、私学助成金を減らされ、法人に損害を与えたと主張している。
告発状では、田中理事長らが2018年度の医学部入試で不適切な合格基準を設定し、タックル問題が発覚した後は原因解明をしないなど、任務に反した行為をとった結果、18年度の私学助成金を約33億円減らされ、大学法人に財産上の損害を与えたとしている。会見をした告発人の三宅忠和元教授は「自浄作用が働かないということで、声を上げた」と話した。
日大企画広報部は「コメントは差し控えさせていただきます」としている。(宮崎亮)