大阪府警吹田署の千里山交番で巡査が刺されて拳銃が奪われた事件で、その直前にあった虚偽の110番通報が、警察官2人で現場へ来るよう求める内容だったことが捜査関係者への取材でわかった。巡査は通報を受け、同僚2人が現場へ向かった後に襲われた。飯森裕次郎容疑者(33)=強盗殺人未遂容疑で逮捕=が巡査が1人になるように虚偽の通報をした疑いがあり、吹田署捜査本部が当時の状況を調べている。
捜査関係者によると、虚偽の110番通報があったのは、16日午前5時28分ごろ。交番から南へ約800メートルにある阪急千里線関大前駅の下り線ホームにある公衆電話からだった。男の声で「家に帰ると室内が荒らされていた。警官2人で来て欲しい」と訴えたという。この際に通報者として飯森容疑者の同級生の名前を名乗り、現場として説明した集合住宅の住所も同級生のものだった。
千里山交番では、古瀬鈴之佑(こせすずのすけ)巡査(26)が同僚2人と当直勤務中で、通報を受けて同僚2人はバイクで現場へ。鑑識作業の準備をしていた古瀬巡査は一時的に1人になった。
古瀬巡査が左胸に包丁(刃渡り…