ファミリーマートの牙城(がじょう)とも言われる沖縄県に、セブン―イレブン・ジャパンが7月、店を初めて出す。ローソンはどう戦っていくのか。「ローソン沖縄」の古謝(こじゃ)将之社長(60)に、聞きました。
セブン、沖縄攻勢「空白県」消えた 大手3社バトル勃発
――沖縄市場へのセブン参入をどう思いますか。
「当社が2009年に発足した当時から、『いつかは沖縄に出てくる』とのうわさはあった。それが、今になっただけで、戦略は何も変わらない。独自色の強い地域性に対応して、沖縄ならではの限定品の商品開発に力を入れる」
――具体的には?
「ローソンはもともと、1997年に沖縄へ単独で進出したが、約10年間やってみて路線を変更した。全国一律の品ぞろえで沖縄で展開するには限界があった。地元の食品スーパー最大手のサンエーと共同出資で2009年に『ローソン沖縄』を設立した。サンエーと組むことで、ローソン単独では難しい食品メーカーからも原材料を仕入れることが可能になり、ローソンの自主開発商品(プライベートブランド=PB)、『ローソンセレクト』の沖縄限定版の販売を始めた」
――沖縄限定PBにはどんなものがあるのでしょう?
「島豆腐やゆし豆腐、沖縄そば…