実刑判決の確定後、刑務所に収容される前に逃走した無職小林誠容疑者(43)が公務執行妨害の疑いで逮捕された事件で、小林容疑者が身を隠していたのは、神奈川県横須賀市森崎4丁目の閑静な住宅街だった。近くには小学校や幼稚園、保育園もある。県警の捜査員が潜伏先のアパートを取り囲むと、室内にいた女性数人から叫び声が上がった。「まさかこんな近くで」。周辺の住民には驚きが広がった。
23日早朝、小林容疑者が身柄を確保されたアパートの1階に住む無職の男性(64)は窓を開けると、捜査員らしき男性ら20人以上がアパートを取り囲んでいた。目の前にいた捜査員に「後から詳細は話すから、中にいてください」と言われ、怖くなって鍵を閉めた。捜査関係者によると、小林容疑者が身を寄せていたアパートの部屋には幸地大輔(こうちだいすけ)容疑者(38)=犯人蔵匿容疑で逮捕=のほか、女性数人がいた。
やがて、2階から説得するよう…