実刑判決の確定後、刑務所に収容される前に逃走した無職小林誠容疑者(43)が公務執行妨害の疑いで逮捕された事件で、横浜地検は23日午前、記者会見を開き、小林容疑者の潜伏先アパートを神奈川県警の捜査員ら数十人で取り囲み、説得したことを明らかにした。小林容疑者は部屋から出てきて、けが人はなかった。室内には当時、別の人物もいたという。
逃走容疑者、公衆電話に指紋 「似た男いる」通報で一致
会見冒頭で竹内寛志・次席検事は、「地域住民のみなさま、学校関係者をはじめ、全国のみなさまに多大なご心配とご迷惑をおかけしたことを深くおわび申し上げる。今回の事案を検証し、再発防止を徹底したい」と謝罪した。
地検によると、小林容疑者が潜伏していた横須賀市森崎のアパートを警察官が訪れたのは23日早朝。数十人で説得して、小林容疑者が部屋から出てきたところで、逮捕した。
また、小林容疑者が21日夜、神奈川県警に「22日の午後1時に出頭する」と電話していたことも明らかにした。小林容疑者は約束の時刻になっても現れなかったという。