船の貨物に見せかけて覚醒剤約43キロ(末端価格26億円)を香港から密輸したとして、警視庁は、メキシコ国籍とイラン国籍の男3人を覚醒剤取締法違反(営利目的輸入)の疑いで逮捕し、28日発表した。いずれも容疑を否認しているという。同庁は国際的な犯罪組織が関与したとみている。
逮捕されたのは、メキシコ国籍の住所、職業不詳オロスコ・ボカネグラ・ホセ・ルイス容疑者(46)ら。組織犯罪対策5課によると、3人は4月13日、覚醒剤を隠した船舶用減速機1台を香港の港で外国貿易船に積み込み、同月18日に東京都品川区の大井コンテナ埠頭(ふとう)で陸揚げして密輸した疑いがある。
東京税関の検査で覚醒剤が見つかり、警視庁などが「泳がせ捜査」で行方を追い、5月16日に山梨県富士吉田市の倉庫に運び込まれるのを確認。その後、3人を覚醒剤を所持した疑いで逮捕していた。