福岡市の児童相談所が一時保護していた女子中学生(当時14)に児相内でわいせつ行為をしたとして、福岡県警は2日、児相職員の佐藤大介容疑者(36)=同県新宮町杜の宮4丁目=を県青少年健全育成条例違反の疑いで逮捕し、発表した。「一切していない」と容疑を否認しているという。
少年課によると、佐藤容疑者は2月18日夜ごろ、同市中央区地行浜2丁目の児童相談所「市こども総合相談センター」内の一室で、女子生徒が18歳未満と知りながら、わいせつな行為をした疑いがある。
女子生徒はセンターに入所中で、佐藤容疑者は女子生徒の担当のケースワーカーだった。佐藤容疑者は2人きりで女子生徒の相談を受けており、勤務中だったという。3月13日、女子生徒が、佐藤容疑者から複数回、わいせつな行為をされていると、通学中の中学校の養護教諭に相談したという。
センターによると、佐藤容疑者は2015年から勤務。3月上旬に女子生徒が別の職員に被害を訴えていたが、女子生徒の意向で県警には通報していなかったという。センターの藤林武史所長は「極めて遺憾。捜査の状況を見守りながら、把握した事実に基づき厳正に対処する」とのコメントを発表した。