セブン―イレブンの店舗で他人名義のスマートフォン決済「7pay(セブンペイ)」を使い、電子たばこ40カートン(20万円相当)を購入しようとしたとして中国籍の男2人が4日に詐欺未遂容疑で逮捕された事件で、逮捕容疑を含めて計146カートン(73万円相当)分が不正に決済されていたことが捜査関係者への取材でわかった。警視庁が関連を調べる。
他人名義のセブンペイで詐欺未遂容疑 中国籍2人を逮捕
発表によると、2人はいずれも住所不詳で職業不詳のジャン・ション(22)と自称学生のワン・ユンフェイ(25)両容疑者。3日にセブン―イレブン西武新宿店(東京都新宿区)で、都内の40代男性名義のセブンペイを使って電子たばこを買おうとした疑いがある。ワン容疑者は容疑を否認、ジャン容疑者は認めているという。
捜査関係者などによるとジャン容疑者は「SNSで知り合った人物からIDとパスワードが送られてきた。たばこを買えるだけ買うよう指示された」「7、8人分の名義を使った」と供述。セブンペイで決済後、「量が多いので後で取りに来る」と告げ、いったん店を後にしたという。
セブンペイに覚えのない多額の入金をされていることに男性が気づき、同店に連絡。その後、ジャン容疑者がワン容疑者とともに来店したため、同店が通報していた。ワン容疑者の車からは別にたばこ19カートンが見つかっているという。