2020年東京五輪・パラリンピックの大会組織委員会は10日、大会で授与される約5千個のメダルのすべての素材を、回収した携帯電話や小型家電から確保したと発表した。内訳は金32キロ、銀3500キロ、銅2200キロ。五輪メダルのデザインは開幕1年前となる24日に公表される。
組織委は17年4月から「都市鉱山からつくる! みんなのメダルプロジェクト」として不要な家電の提供を呼びかけ、1621の自治体などが協力して回収した小型家電は7万8985トン。大会スポンサーのNTTドコモは621万台の携帯電話を集めたという。メダルの製造は今年1月から始まっており、来年5月ごろに完成する予定。組織委の森喜朗会長は「こうした事業を通じて世界に貢献することが我々の願い」と協力業者に謝辞を述べた。