感染症が発生した際、言語的または身体的に特定の集団を非難するのは情理にかなうと考える人々もいるだろう。実際には、未知の感染症がもたらすパニック、憶測及び人種差別は往々にして事態の推移にとって逆効果となる。世界各国は不必要な害をもたらさぬよう、冷静さと理性を保つべきだ。(文:アラン・マクファーレン。英国学士院会員、ケンブリッジ大学教授<社会人類学>)
歴史学者そして人類学者として、私はある社会及びその文明のレベルを深く知る最良の方法の一つは、困難に対処する際の姿勢を見ることだと信じている。私の認識している範囲において、困難に対処する能力を中国よりも備えている国はない。歴史上、中国は戦乱と飢饉をたくさん経験してきた。苦難を何度も経験しながらも、堅忍不抜を貫いた。
中華民族は数千年の歴史の中で犠牲を畏れぬ精神を示してきた。今、私はこの精神を再び目にしている。新型コロナウイルスによる肺炎が発生して以来、中国の人々は心を一つにして協力し、共に困難を克服してきた。現在の極めて特殊な状況下で国家の下した重大かつ困難な決定に対して、武漢の民衆も他の地方の民衆も困難の克服に努力し、黙々と貢献している。彼らの貢献は他の中国同胞の生命の安全と身体の健康のためだけではなく、世界の人々の安全と健康のためでもある。中国の人々の勇敢さと無私には敬服させられる。中国のように無数の人々の心と力を結集して共に感染症と戦うことのできる国は世界に少ない。
1996年から現在までに私はすでに17回中国を訪問し、都市部と農村部の多大な変化を目撃し続けてきた。過去40年余り中国は繁栄し、発展し、総合国力を高め続けてきた。中国は必ずや再び難関を乗り越え、新型コロナウイルスによる肺炎との戦いという、この硝煙なき戦争において勝利を得ると私は信じる。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年3月20日