商務部(省)の李成鋼部長補佐は27日に国務院新聞弁公室で行われた記者会見で、「今年は中国-ASEAN自由貿易区の設立10周年で、この10年間に地域内の貿易・投資の自由化と円滑化が効果的に推進され、中国とASEANは経済貿易協力の黄金時代に入り、両地域間貿易額は2010年の2928億ドル(1ドルは約105.4円)だったが、19年の6415億ドルに増加した」と述べた。新華社が伝えた。
李氏は、「今年1-8月には、中国・ASEAN間の貿易額が4165億5千万ドルに達し、前年同期比3.8%増加し、ASEANは中国の対外貿易の14.6%を占め、中国にとって一番目の貿易パートナーになり、中国とASEANは互いにとって一番目の貿易パートナーであるという良好な局面を形成した」と述べた。
李氏は、「今後、双方は3つの面で協力を強化する。1つ目は新型コロナウイルス感染症対策での協力をさらに強化し、防疫物資のスムーズな供給を保障し、ワクチン開発・製造での協力を強化し、産業チェーンとサプライチェーンの安定を維持し、人の往来と物流のスムーズな流れを維持することだ。2つ目は経済貿易の実務協力を推進し、『一帯一路』(the Belt and Road)イニシアティブと各国の発展戦略のさらなるマッチングを推進し、地域経済の復興プロセスを加速させ、デジタル貿易、越境ECといった新たな協力分野を開拓し、中小企業に対する支援を強化することだ。3つ目は、地域一体化とグローバル一体化のプロセスを推進し、中国-ASEAN自由貿易区の建設を深化させ、東アジア地域包括的経済連携(RCEP)が年内に予定通り調印されるよう推進することだ」と説明した。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年9月28日