先日閉幕した中国共産党第19期中央委員会第5回全体会議(五中全会)は「国民経済・社会発展第14次五カ年計画と2035年までの長期目標の策定に関する中共中央の提議」を審議・採択し、今後5年間さらには15年間の中国の発展の雄大な青写真を描き、社会主義現代化国家の全面的建設における新たな勝利を全力で勝ち取る全党・全国人民の意志と力を凝集した。(文:華寧。人民網掲載)
奮闘目標「2つの百年」が交わる歴史的地点において、中国がどのような新たな発展を追求し、どのように新たな発展を実現するかは、中国人がことのほか注目しているだけでなく、世界の視線も集めている。第19期五中全会コミュニケは、第14次五カ年計画期間の経済・社会発展の主要目標を示した。すなわち▽経済発展で新たな成果を得る▽改革開放において新たな一歩を踏み出す▽社会の文明水準を新たな高みへ▽エコ文明建設において新たな進歩を実現▽民生・福祉を新たな水準へ▽国家ガバナンスの効力の新たな向上。
全体を見ると、「6つの新」発展目標は、今後一定期間における中国の発展の目標と課題、戦略的布陣を明示し、改革の全面的深化と開放の全面的拡大という中国共産党の断固たる決意を示し、人民中心の発展思想という価値観をはっきりと示すものだ。目標が方向性であり、理念が指針だ。「6つの新」発展目標は、社会主義現代化国家の全面的建設の推進においてよいスタートを切るうえで、重大かつ深い意義を持つ。
これを発展の実践の観点から見ると、「6つの新」発展目標は経済・社会発展の取り組みの全局を包含し、中国共産党の発展法則に対する認識の深化、発展段階に対する十分な把握、発展構造に対する成熟した制御を体現している。現在、中国はすでに質の高い発展の段階へと舵を切っており、発展の環境・条件・課題・要請のいずれにも新たな変化が生じている。制度的優位性が顕著で、ガバナンス効力が高まり、経済が長期的に好転し、継続的発展において各方面の優位性と条件を備えている。その一方で、発展の不均衡・不十分という問題が依然として突出し、重点分野や鍵を握る段階の改革任務が依然として極めて困難であり、農業基盤が依然として堅固でなく、都市部と農村部の発展及び所得分配の格差が大きく、生態環境保護が「任重くして道遠し」であり、民生保障に欠陥があり、社会ガバナンスにまだ弱い面がある。「6つの新」発展目標は発展を制約する根本的原因をしかりと押さえるとともに、問題解決の良策も打ち出しており、発展における難題の解決、発展の原動力の強化、発展における優位性の育成に準拠を与えており、中国経済の質の高い発展の実現、新発展構造の構築という新たな要請に沿ったものだ。
第13次五カ年計画のこの5年間を振り返ると、中国の経済力、科学技術力、総合国力が新たな段階に飛躍した最も根本的な原因は、新発展理念を導きに発展の全局の深い変革を推進し、改革の全面的深化を取っ掛かりにガバナンスのシステムと能力の整備と向上を推進したことにある。勢いに乗じてさらに上を目指す第14次五カ年計画期間を展望すると、「6つの新」発展目標は改革の課題を明確にし、発展のスタートを切るための指揮棒であり、時代に順応した選択であり、主導権を掌握するために必須のものでもある。次の段階においては、「6つの新」発展目標の指針に従い、現代的経済システムの構築を加速し、国内の大循環を主体とし、国内・国際の2つの循環(「双循環」)が相互に促進する新たな発展構造の構築を加速し、国家ガバナンスのシステムと能力の現代化を推進し、経済の長期安定的発展、社会的安定・調和、人々のさらに素晴らしい生活の実現に努力しなければならない。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年11月2日