資料写真、マスクを着用して北京大興国際空港内を歩く男女。(撮影:賈天勇)
空港でもデリバリーを配達してもらえるようになった。北京大興国際空港は4日、デリバリープラットフォーム「餓了麽(Eleme)」と提携して、デリバリーサービスをスタートさせた。旅客は、大興空港か餓了麽のアプリを開き、位置情報を大興空港にすると、餓了麽の配達員が搭乗口まで飲食品を届けてくれる。北京日報が報じた。
現時点では、第一陣として小大董や西少爺肉夾饃、慶豊包子鋪などの空港内に入っている飲食店のデリバリーサービスを利用できる。今後、デリバリーが利用できる飲食店をさらに増やしていく計画だ。
大興空港の同プロジェクトの担当者によると、現時点で、空港内の飲食店21軒の商品約700種類をデリバリーしてもらうことが可能だ。「デリバリーサービスを提供するのは、主に旅客の飲食をめぐるさらなる需要に応えるため。多くの旅客はギリギリに空港に到着するため、飲食品を注文して待つ時間がほとんどない。今後は、来る途中にデリバリーを注文しておけば、搭乗口でそれを受け取ることができる」という。
旅客が注目する商品の質や価格について、関連の担当者は、「大興空港のデリバリープロジェクトで注文できるのは空港内の飲食店21軒の商品で、中国料理、中国式ファーストフード、コーヒー・お茶などのドリンク、日本式軽食、ベーカリー、デザートなどをカバーしている。注文できる商品は、価格の審査などもクリアした厳選商品。オフラインで購入するのと同じ品質、価格となっている」と説明する。
「餓了麽」の物流設備体験設計師・劉麗さんは取材に対して、 「当社は大興空港の旅客のために専用の配達員チームを配置している。また、空港内部の環境に合わせて、専用の配達バッグを研究開発した。バッグは旅行カバンのようで、商品を入れることができるだけでなく、静かに運ぶことができる。その他、配達員は、厳しい空港の参入研修と試験をクリアしているほか、健康証、PCR検査『陰性』証明、空港通行証などを取得している」と説明する。
空港の環境は特殊であるため、消費者が決済を済ませた飲食品は30分以内に搭乗口まで届けられる。今後、大興空港と餓了麽は無接触サービス、スマートアプリなどの面でさらなる向上を模索し、デリバリーサービスの顧客体験を最適化し、共に人的・文化的空港の建設に呼応していく。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年11月6日