中国外交部(外務省)の華春瑩報道官は2日の定例記者会見で、「中国が画像を捏造した」とのオーストラリアの非難について再びコメントした。
華報道官は、「米豪の一部高官が嘘を持ち出して中国を非難し続けるのは極めて非常識で、レベルの低いことだ。彼らが客観的・理性的な姿勢を持ち、己を知る賢さ、他者を知る賢さを持つことを望む」と述べた。
また華報道官は、「ネット上に流布しているのは写真ではなく、『捏造された写真』でもない。オーストラリアメディア自身が報道した、オーストラリア国防省の調査報告書で発表された事実に基づき、ある若いアーティストがコンピューターで創作した挿絵だ。もしオーストラリア側の一部の人々がこの絵に我慢できないというのなら、ネット上で目にする写真やビデオの示す事実は、もっとショックなものだ」と指摘。
さらに華報道官は、「国の価値観を守るため」とのオーストラリアの主張に対し、「オーストラリアが守りたい価値観とは何なのか?すでに発表された、オーストラリアの一部軍人がアフガニスタンで犯した犯罪行為はオーストラリアの価値観と一致するのか?オーストラリアの一部軍人が罪のない人を無闇に殺したが、他者が論評や批判をするのは認めない。これがオーストラリアの価値観と一致するのか?いわれもなく事実を捏造し、公然と他者を非難し、そのイメージを損なう一方で、自らが犯した悪事や過ちに対して他者が論評することは認めない。これがオーストラリアの価値観と一致するのか?」と反論した。
華報道官は最後に、「実は国際社会では、オーストラリアの激しい怒りの理由は一体何なのかを指摘する声がすでに上がっている。それは写真なのか?もちろん違う。彼らが真に腹を立てているのは、彼らが犯した悪事を指摘したり、それについて論評する権利をなぜ中国人が持てるのだ、ということだ。彼らはその『民主・人権・自由』という価値観を力の限り喧伝しているが、彼らが実際にやっているのは、民主・人権・自由に対する冒涜でなければ、典型的な偽善とダブルスタンダードだ」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年12月3日