蔦屋書店上海第1号店内(撮影・張亨偉)
「世界で最も人気の書店」と言われている日本の蔦屋書店の上海第1号店が今月24日にオープンする。中国新聞網が報じた。
蔦屋書店のフランチャイズ本部として1983年に創業されたカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)は2019年12月末の時点で、世界で1198店舗を展開している日本最大のチェーン書店だ。「世界でもっとも美しい書店20店」に選ばれた「代官山蔦屋書店」は、「2020年に絶対に行っておきたい場所52ヶ所」の一つにも選ばれた。
96年の歴史を誇る「コロンビアカントリークラブ」の建物を利用した蔦屋書店上海店(撮影・張亨偉)。
上海の文化施設「上生・新所(コロンビア・サークル)」内のコロンビアカントリークラブに開店する蔦屋書店は、独特なムードが演出されたスペースとなっており、2階構成。1階は、歴史的な建物の特徴が細やかな所に至るまで活かされており、暖炉やコリント式の柱がそのまま残るクラッシックな建築美学がふんだんに詰まったスペースとなっている。そんな歴史的なムードと打って変わって、2階は現代感漂うスペースに。2階のテラスは美しい風景を見ながら、グルメやお酒を楽しむことができるスペースとなっている。
蔦屋書店上海店の2階の様子(画像は万科が提供)。
同書店にはバラエティに富んだ図書や雑誌が並んでいるほか、ここでしか手に入らない限定商品など、選び抜かれたアート作品も並んでいる。その他、初めての中国進出となるイラストレーター・長場雄のアパレル製品や関連グッズも店内に並ぶことになるという。同書店のオープンを祝って、長場雄が「上海」にインスピレーションを得てデザインしたオープン記念トートバッグが数量限定で販売される。
蔦屋書店上海店内で開催されたミニ展示会(撮影・張亨偉)。
「上生・新所」は、「上海ナンバー1のガーデンロード」と称される新華路の歴史風貌区に位置し、パークは万科がリノベーションして2018年にリニューアルオープン。オフィス、娯楽、生活、文化などマルチな機能・業態が一体となったグローバル文化アート生活圏が形成されている。コロンビアカントリークラブは、1924年に米国の建築家・エリオット・ハザードが設計して建設され、上海に住む欧米人の社交場となっていた。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年12月23日