「二兎を追う者は一兎をも得ず」というが、中国のトップレベルの成績の高校生たちの間では、最難関大学とされる「北京大学」と「清華大学」のどちらを選ぶかが、「世紀の難題」となってきた。しかし、両校ががっちりタッグを組んだことで、そんな学生らの悩みは一気に吹き飛んだ。
北京大学教務部と清華大学教務処が昨年初め、同年の春学期から「一部の学部のカリキュラムを相互開放し、単位互換制度を導入することで合意に達した」と、共同で発表したのを覚えているだろうか?そして、同年春学期から秋学期にかけて、両校が開放するカリキュラムの数が増えていき、対象となる学科の分野や範囲は拡大し続けた。
さらに、今年1月30日、北京大学は微博(ウェイボー)公式アカウントで、「今年の春学期にも、両校は引き続き一部のカリキュラムを相互開放するほか、その種類と数もさらに拡大する」と発表した。両校は隣接しているため、「お隣さんの授業を受けに行こう!」はもう「冗談」ではなく実際に可能になり、両校の大学生の「日常生活」の一部となっている。
北京大学の学生・梁さんは清華大学が開設した「3Dプリントクリエイティブデザイン・製作」を選択。写真は梁さんが授業で仕上げた作品。
北京大学の学生・譚さんが清華大学のカリキュラム「製造エンジニアリング体験」で製作したライト。
発表後、ネットユーザーらはすぐに反応し、「残る問題は、どうやって清華大学か北京大学に合格するかだけだな」、「うちの母も、これでどっちに進学させるべきかで悩まなくてよくなった」など、ユーモラスな声を寄せた。 (編集KN)
カリキュラム「西洋政治思想(現代)」。