中国科学院の白春礼院長は2019年11月に、「『中国天眼(FAST)』の直径は500メートルに達し、敷地面積はサッカースタジアム30個分に相当する。もし、これを大きな鍋に見立ててチャーハンを作れば、世界中の人々に茶碗4杯分ずつ行きわたることになる」と紹介した。
記者がこのほど、その「FAST」の周囲を囲う通路を走ってみたところ、810秒かかった。実際の距離は約1.64キロメートルと、公式を使って計算した1.57キロメートルとそれほど差はなかった。この差は望遠鏡を囲う通路を走ったためで、公式で計算した距離のほうが正しい。
「FAST」は、中国が独自の知的財産権を備え、単口径では世界最大で最も精密な電波望遠鏡だ。
完成して運用が始まった2016年から現在に至るまでの4年間で、「FAST」は240個以上のパルサーを発見した。最初のパルサーが発見された1967年以降これまで50数年間で人類が発見したパルサーは約2700個にすぎない。
中国科学院は、「『FAST』は、2021年に世界に公開され、世界の科学者は誰でも、FASTを用いて宇宙観測を行うための申請ができる」としている。(編集KM)
「人民網日本語版」2021年2月8日