米国務省が4日発表した文章「中国の核の狂気」について、中国外交部(外務省)の華春瑩報道官は5日の定例記者会見で、「核の狂気を演じているのが誰なのか、世界はよく分かっている。米側が中国のイメージを損ない、『泥棒が他人を泥棒呼ばわりする』こうした詭計を弄しても、自他共に欺くだけであり、世界の人々を騙しおおすことはできない」と述べた。
華報道官は、「ポンペオ米国務長官と米国務省の『デマ外交』が、すでに米国の国家としてのイメージと信望に対して、どれほど多大で恐ろしい影響と悪い結果をもたらしているのかを、米側は認識すべきだ」と指摘。
「周知の通り、米国は最大にして最先端の核兵器保有国だ。米政府は国際的コンセンサスに背いて、核軍縮に関する特別かつ第一義的な責任の履行を拒んでいるだけでなく、恣意的に条約を破棄し、国際機関から脱退し、数兆ドルを投じて核兵器を高度化し、核兵器使用の敷居を下げ、核攻撃の範囲を拡大して、世界の戦略的安全性及び安定性を深刻に損なっている」と述べた。
また、「中国は一貫して防御的国防政策を堅持し、常に核戦力を国家安全保障に必要な最低水準に保ち、いかなる時、いかなる状況においても核兵器を先制使用しないという政策を恪守し、非核国・地域に対しては核兵器の使用や核兵器による威嚇をしないことを無条件で誓約している。核保有5ヶ国のうち、核先制不使用政策を遂行しているのは中国だけだ。この政策が変わることはない」と説明。
そして、「米側も中国側と同じ誓約を早期にすることを望む。米側は公に、明確に誓約できるだろうか?また、中国側は米側に対して、ロシア側の呼びかけに積極的に応じて新戦略兵器削減条約(新START)の延長に早期に同意し、これを基礎に核兵器をさらに大幅に削減するよう促す」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年1月6日