「中国天文年歴」によると、北京時間3月5日午後4時54分、二十四節気の三番目「啓蟄」を迎える。この頃になると、気温が上がり、花が咲き始め、万物が目覚め、春本番となる。人民網が報じた。
啓蟄の頃になると、雷が鳴り始め、土の中で冬眠していた虫がその音を聞いて出てくる。「春の雷が鳴り響くと、万物が目覚める」というが、あなたはそんな春の息吹を感じているだろうか?
啓蟄をめぐる民間に伝わる風習
中国では、中国語の「離」と「梨」の発音が同じことから、「害虫や病気を自分から離れさせる」という意味を込めて、「啓蟄」にナシを食べる風習がある。
「啓蟄」の日は、ナシを食べるほか、白虎を祭る風習もある。中国の民間には、白虎は「いざこざの神」とされており、毎年啓蟄を迎えた日に、エサを探しに出て来るという伝説がある。そのため、人々はこの日に紙に描かれた白虎を祭ることで、こうしたいざこざに巻き込まれないように祈りをささげる。
啓蟄の時期の健康アドバイス
「啓蟄」の頃になると、気温が上がり暖かくなるものの、気温の変化が激しくなるため、風邪をひかないよう服装に注意しなければならない。
春になると、万物が蘇る。この時期は、早寝早起きのほか、散歩する時はゆっくり歩くよう心掛けると良い。そして、春の陽気が漂う場所で、体を伸ばして、深呼吸してみよう。そうすることで、暖かくなり始める自然のリズムに順応し、気分が良くなるだけでなく、体質を強くすることができる。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年3月5日