JAXA（宇宙航空研究開発機構）は2025年4月27日、H3ロケット6号機の打ち上げに成功したと発表した。鹿児島県の種子島宇宙センターから発射された6号機は、月面探査用の小型ローバー「LUNAR-C」を搭載。打ち上げは午後6時12分に行われ、約1時間後にローバーを予定軌道に投入した（@Sankei_news, 2025-02-02）。

 H3ロケットは、コスト削減と高信頼性を目指した日本独自の次世代ロケットで、過去4機の連続成功に続き、6号機も安定した性能を示した。LUNAR-Cは、月の地下資源の調査を目的とし、特に水やレアアースの存在を確認するミッションを担う。JAXAは「2030年までの月面基地建設に向けた重要な一歩」と位置づける。

打ち上げ成功を受け、石破茂首相は「日本の宇宙技術が世界に誇れる成果を上げた」とコメント。国際宇宙ステーション（ISS）への物資輸送や、NASAとの共同ミッションでもH3の活用が期待されている。しかし、打ち上げコストは依然として約50億円と高額で、SpaceXなど民間企業との競争が課題だ。

Xでは「H3の連続成功、めっちゃ誇らしい！」「月面基地の夢が近づいた」と歓迎の声が多数。一方で、「民間ロケットの参入も増やしてほしい」との意見も見られ、国内宇宙産業の多様化が議論されている。JAXAは次回、7号機で気象衛星の打ち上げを予定しており、H3の汎用性が試される。