コニカミノルタは4月28日、フレキシブル太陽電池の保護フィルムを改良し、従来の2倍となる20年の寿命を実現したと発表した。この技術は、曲がる太陽電池をウェアラブルデバイスや建築素材に活用するもので、2025年夏から量産を開始する予定だ（@nikkei, 2025-04-22）。

新開発のフィルムは、紫外線や湿気による劣化を抑制し、発電効率の低下を最小限に抑える。実験では、10年間の屋外使用を想定した加速試験で、発電効率が95％以上を維持した。従来のフレキシブル太陽電池は寿命が10年程度だったため、この改良は市場拡大に大きく寄与する。

応用例として、スマート衣料や折り畳み式のポータブル充電器が挙げられる。特に、災害時の電源確保や、離島での自立型エネルギー供給での需要が見込まれる。コニカミノルタは、2027年までに売上500億円を目指し、欧米やアジア市場への展開も計画中だ。

しかし、競争環境は厳しい。中国メーカーが低価格の太陽電池でシェアを拡大しており、品質とコストの両立が課題だ。業界アナリストは「日本の技術力は高く評価されるが、価格競争力の強化が必要」と指摘する。
発表後、Xでは「曲がる太陽電池でアウトドアが革命的に変わる！」と期待の声が。一方で、「リサイクル体制はどうなる？」との質問も上がり、環境負荷への配慮も今後の焦点となりそうだ。