2025年4月26日、栃木県那須塩原市の東北自動車道上り線で、70代男性が運転する乗用車が逆走し、対向車と衝突。男女3人が死亡、複数人が重軽傷を負う大事故が発生した（）。事故車両は「ぐちゃぐちゃに潰れていた」と目撃者が証言し、現場は一時通行止めとなった。 警察は、逆走の原因を「運転手の認知機能低下の可能性」と見て捜査。国土交通省は、事故を受け、高速道路での逆走防止対策の緊急点検を表明した。現在、逆走検知センサーや警告標識の設置が進んでいるが、完全な防止には至っていない。2024年の全国の逆走事故は約300件で、うち死傷事故が10％を占める。

事故後、地元住民からは「高齢者の免許返納を義務化すべき」との声が上がる一方、地方では「車がないと生活できない」との反発も。栃木県は、高齢者向けの運転技能講習を無料化する方針を発表したが、参加率は低い。

専門家は「AIを活用した自動ブレーキや逆走防止システムの搭載を全車両に義務化すべき」と提案。トヨタや日産は、2026年以降の新車に逆走防止機能を標準装備する計画だが、既存車両への適用が課題だ。

Xでは、「逆走事故、怖すぎる」「高齢者だけでなく、システムで防ぐべき」との意見が多数。事故を機に、高齢者の運転規制と技術革新の両面での対策が求められている。