米大リーグのセリグ・コミッショナーと、選手会のフェア専務理事は15日、新しい薬物規定を来季から実施することで合意したと発表した。従来の規定を大幅に厳格化するもので、1回目の違反で50試合、2回目で100試合の出場停止処分となり、3回目で永久追放となる。
大リーグは今季、違反1回目で10日間、2回目で30日間、3回目で60日間の出場停止となる規定を導入したが、スポーツ界からの薬物追放を目指す米議会などから、処分が甘すぎるとの批判を受け、労使双方で協議を続けていた。
この日合意した規定には(1)各選手とも最低年2回のドーピング(薬物使用)検査を無作為で受け、さらに不特定で追加の検査も受ける(2)検査は世界反ドーピング機関(WADA)が承認した施設が行う(3)興奮剤のアンフェタミンも新たに禁止薬物に指定する-なども盛り込まれた。
永久追放には救済規定もあり、最低2年を経過した後、復権を求めることができる。
今回の合意はオーナー会議、選手会で承認され次第、有効となる。(ニューヨーク共同)