【レークランド(米フロリダ州)高橋秀明】米大リーグは25日、各地でオープン戦があり、ヤンキースの松井秀は当地でのタイガース戦に5番左翼で先発出場。三回に遊撃内野安打を放って3打数1安打として5試合連続安打を記録した。
ホワイトソックスの井口はレンジャーズ戦で3打数1安打、ロッキーズの松井稼もダイヤモンドバックス戦で3打数1安打だった。カージナルスの田口はオリオールズ戦に代打で出場して三振に終わった。デビルレイズの岩村はパイレーツ戦で4打数無安打。ブルージェイズの大家がレッズ戦に先発して、5回を6安打1失点と好投した。マリナーズのイチローと城島はアスレチックス戦に出場しなかった。
◇松井秀、自分のスイング貫く
3打席でバットが2度折れ、内野安打1本に終わった松井秀だが、手応えが残った。
三回の第2打席、沈むツーシームを引きつけて、鋭くバットを振り抜いた。シンは外れたが、打球は三遊間への遊撃内野安打。「打つべき球ではなかったかもしれないが、強く振ったからこそ、ああいうところへ飛んだ」と松井。難しい球に対しても当てにいかず、自分のスイングを貫いた。
ヤンキースは昨季リーグ最多タイの19勝を挙げ、開幕投手候補の台湾出身、王建民が右太ももの裏を痛めて離脱。投手陣に不安を残しての開幕となるだけに、今季も打線頼みの展開となりそうだ。その意味でも、昨年、左手首を骨折して長期欠場した主軸の松井が「状態的にはいいと思う。準備という意味では、ある程度できている」と語っているのは心強い。
試合後には、地元・石川県での能登半島地震について「聞いた時は、僕もびっくりした。石川で大きな地震というのは聞いたことがなかった。なるべく小さい被害で収まってくれればいい」と語った。家族の無事は電話で確認できたというが、全体の被害状況については、キャンプ地のフロリダでは情報が乏しい点もあり、心配そうな表情だった。【高橋秀明】
毎日新聞 2007年3月26日 10時23分 (最終更新時間 3月26日 11時40分)