ソフトバンクからフリーエージェント(FA)宣言し、米大リーグ入りを目指して渡米中の城島健司捕手(29)が15日、シカゴ近郊にある代理人、アラン・ニーロ氏の事務所で記者会見し、移籍先の選択には家族の住環境を重視すると語った。
城島は、今回の渡米目的を「自分がどう感じるかよりも、家族の反応を確認したかった」と話した。7日にロサンゼルスに入り、肩と足首のメディカルチェックを受けた。その後、シアトルでマリナーズの施設を見学し、バベシ・ゼネラルマネジャー(GM)ら球団首脳と会食。「誠意を感じた。妻もシアトルの街を非常に気に入っていた」と好印象を持った様子だった。この後、もう1都市を訪問するという。
ニーロ氏によると条件提示を受けているのはマリナーズだけだが、メッツ、パドレスなど6球団が関心を示しており「メジャー契約を勝ち取る自信は十分にある」と話した。マリナーズが今季の城島の年俸(推定5億円)を超える条件を提示していることも明かした。(シカゴ共同)
◇メジャー契約が条件
シアトルで球場見学するなど、あこがれてきた大リーグに触れてきた城島は、はっきりとした口調で今の思いを語った。
-マリナーズには好印象を持ったか。
「家族がどう感じるかが今回は大事だった。妻は非常に気に入っているようだった」
-正捕手が条件か。
「ソフトバンクに残っても来年が保証されているわけではない。競争で勝ち取るものだと思っている。正捕手とはメジャー契約という意味で言った」
-捕手として成功するには何が必要か。
「まず監督の野球観を知らないといけない。あとは投手を知ること。僕自身がすべてをさらけ出さないと、向こうも教えてくれない。時間がかかると思う。プレースタイルも、少しずつ対応していかないといけないと思う」(共同)