【タンパ(米フロリダ州)村田隆和】米大リーグ、ヤンキースの松井秀喜は18日、パイレーツとのオープン戦で四回に左前適時打を放ち3打数1安打1打点だった。マリナーズのイチローはブルワーズ戦で、右前2点適時打と2本の内野安打で4打数3安打2打点。城島健司は無安打ながら2四死球で出塁した。
デビルレイズの岩村明憲はフィリーズ戦で1安打し、3試合連続安打となった。ホワイトソックスの井口資仁もパドレス戦で1安打。カージナルスの田口壮はメッツ戦で守備のみ担った。ロッキーズの松井稼頭央は出場しなかった。
◇制球難のイメージ払しょくを誓う…井川
ヤンキースの井川は20日(日本時間21日)のフィリーズ戦でオープン戦4度目のマウンドに登る。前回のブレーブス戦(15日)では、3回1安打無失点に抑えながらも4四球を与え、制球に不安を残した。
18日、ブルペンで井川は捕手を座らせ、42球の投球練習。球数は抑えたが、ギドニー投手コーチが最も時間を割き、送ったアドバイスは、ボールのリリースとフォロースルーについて。自ら手本を示し、井川の手を取っての指導が続いた。
ブレーブス戦では、キレのあるスライダーで、C・ジョーンズ、A・ジョーンズの3、4番から三振を奪ったが、決め球のチェンジアップと、基本の速球が今一つ。「フィニッシュのところがしっくり来ていなかったので、しっかり投げる意識を持つため」のフォロースルー調整だ。
まだ真っすぐは「しっくり来ない部分もある」と言うが、修正は着実に進む。これまでの3戦は3回が最多投球イニング。フィリーズ戦では5、6回を目安に75~80球を投げる予定だ。「前半は速球を基本に、リズムが良くなったらチェンジアップを試したい」。制球難のイメージ払しょくを誓っている。【村田隆和】
○…左前適時打は放ったものの、松井秀の表情はさえない。第1打席の三ゴロ(失策で出塁)といい、適時打といい、どちらも球速に押され、詰まった当たり。第2打席の一ゴロも、0-3のカウントから強引に手を出し、「失敗した」。一回にはパイレーツのベイの飛球を背面キャッチするファインプレーで、守備では貢献。ただ、これも「難しいといえば、難しいけど、最後は余裕があったし」。さらりと受け流した。
毎日新聞 2007年3月19日 10時31分