アンコールワット国際ハーフマラソンが20日、カンボジア・シエムレアプで行われ、五輪メダリストの有森裕子ら23カ国から大会史上最多の約2000人が参加し、アンコール遺跡群の中を走った。
有森が代表を務める非政府組織(NGO)「ハート・オブ・ゴールド」(本部岡山市)がカンボジアオリンピック委員会などとともに、対人地雷廃絶を訴え毎年開催してきた。今年が第10回大会。地元の車いすや義足の選手も参加した。
有森は、沿道で声援を送る地元の人たちと交流を楽しみながらゴール。「多くの人に支えられ世界的規模の大会に成長してきた。今後もスポーツを通して世界で問題となっていることを訴えることができれば」と述べた。
有森は大会後、カンボジア南東部スバイリエンや東ティモールで、青少年を対象にしたスポーツ指導を行う。(共同)