第11回世界選手権代表選考会を兼ねた第62回びわ湖毎日マラソン大会(日本陸上競技連盟、毎日新聞社など主催)の出場選手が20日、大会実行委員会から発表された。招待選手は、前回優勝のホセ・リオス(スペイン)をはじめ海外から7人、国内は98年・第53回大会覇者の小島宗幸(旭化成)と忠幸(同)の兄弟ら10人。招待選手のうち11人が2時間10分を切る自己最高記録を持ち、勝負の行方が楽しみな顔ぶれとなった。
海外招待選手の中には、日本となじみの深いランナーも多い。リオスは04年・第59回大会で優勝し、05年は2位。前回大会で2回目の優勝を果たした。サムソン・ラマダニ(タンザニア)は03年の別府大分毎日、アンベッセ・トロッサ(エチオピア)は06年東京国際を制した。
国内招待選手では、小島兄弟と高塚和利(小森コーポレーション)の3人が2時間8分台の自己ベストを持つ。昨年9月のベルリンで3位に入った梅木蔵雄(中国電力)、渡辺真一(山陽特殊製鋼)を加えた5人が2時間10分を切っている。
初マラソンとなる坪田智夫(コニカミノルタ)も注目したい。全日本実業団駅伝で01年から4年連続区間賞を獲得したスピードランナーだ。トラックやハーフマラソンで実績のある瀬戸智弘(カネボウ)は、途中棄権した05年・第60回大会以来2度目のマラソンに挑戦する。
2時間9分30秒を切り、日本人選手最上位なら自動的に世界選手権代表に内定する。選考対象となる5大会のうち既に4大会が終了し、内定者は2時間8分49秒で福岡国際4位の奥谷亘(SUBARU)のみ。最終選考会となる今大会で新たな才能が飛び出すか。
大会は3月4日、大津市の皇子山陸上競技場を発着点に行われる。ペースメーカーは4人。一般参加選手は150人がエントリーしている。【藤倉聡子】
毎日新聞 2007年2月20日 19時30分