【ニューヨーク坂東賢治】国連安保理は6日、実務者レベルの会合を開き、イスラエル軍とイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラとの停戦実現に向けて米仏が合意した決議案について協議を続けた。レバノンのマフムード代表(大使)が安保理にイスラエル軍の撤退を明記するように要請したほか、カタールがアラブ連盟を代表する形で修正意見を出したため、同日中の合意は見送られた。
安保理常任理事国(米英仏中露)の大使はこの後、レバノンの修正要求などについて話し合った。だが安保理筋によると、米仏の合意案は時間をかけてまとめられたため大幅な修正は困難との見方が大勢という。イスラエル、レバノンが決議を受け入れることが停戦への第一歩となるため、米仏などは外交ルートを通じた両国への働きかけを強める一方、7日にも採択に向けた安保理の合意を得たい考えだ。
毎日新聞 2006年8月7日