△西武0-0中日△
両チームとも単調な攻撃を修正できず、無得点のまま引き分けた。西武は一回2死一、三塁の先制機を逸し、中日も散発5安打に終わった。西武・西口、中日・平井の両先発が好投したのが収穫。今季、中継ぎから先発転向を目指す平井は「全体的にボールが高かった。細かいコントロールを調整したい」と結果に満足しなかった。
◇西武・西口投手「真っ直ぐが良かった」
オープン戦初登板も気負いはなかった。3回1安打無失点。西武・伊東監督は「順調にきている。問題ない」と全幅の信頼を寄せた。
「真っ直ぐが良かった」。130キロ台後半の直球はスピードガンの表示より手応えがあった。ウッズや森野から三振を奪うなど、中日に付け入るスキを与えず、打者10人をわずか37球で抑えた。
唯一の安打は、中村紀に打たれた中堅フェンス直撃の二塁打。「ずっと(パ・リーグで)対戦してきたので抑えようと思ったが、見事に弾き返された」と苦笑い。「思ったところにきっちり行ったボールが少なかった。もっと腕を振らないと」と反省の言葉もつけ加えた。
13年目のベテラン。05年は17勝を挙げたが、昨季は9勝止まり。「開幕投手を目指すのか」と報道陣から問われると「いやいや。ローテーションを守るのが大事」と謙虚に答えた。だが、今季は松坂の穴を埋めるためにも、投手陣の柱としてフル回転が期待される。2年ぶりの2けた勝利を目指して、まずは上々の滑り出しを果たした。【村社拓信】
★西武・山岸が骨折 西武の山岸穣投手(24)が右足甲を骨折していたことが8日、わかった。7日にナゴヤドームで行われた中日戦の八回、打球を右足に当て降板していた。
★中村紀が死球で交代 中日の中村紀洋内野手(33)が8日、西武戦の七回の打席で、星野から左ひじに死球を受けて交代した。名古屋市内の病院で検査した結果、骨に異常はなかった。10日の楽天戦は、当日の様子を見て決める。
毎日新聞 2007年3月8日 20時02分