豊田通商株式会社(以下豊田通商)は27日、広東(カントン)省・広州(こうしゅう)市と吉林(きつりん)省・長春(ちょうしゅん)市にそれぞれ、アルミ合金の製造販売会社を設立すると発表した。現地日系自動車メーカーによるアルミ原材料の需要拡大に対応する。
広州では、アルミ2次合金地金最大手の株式会社大紀アルミニウム工業所(以下大紀アルミ)及び広州汽車集団と共同で「広州捷士多アルミ合金有限公司」を設立する。豊田通商は全体のマネジメント、調達、営業を、大紀アルミは製造技術を、広州汽車集団は現地での許認可及びインフラ関連を担当する。生産能力は年間で約2万2000トンで、5年後の売上高は約35億円を見込む。
一方、長春では第一汽車集団の傘下企業である長春一汽総合利用有限公司と「長春通利アルミ合金科技有限公司」を設立する。総投資額は約6億円で、豊田通商の出資比率が70%。。生産能力は年間で約1万2000トン、5年後の売上高は約25億円を見込んでいる。
なお、新会社の稼動開始はともに2005年初頭を目指す。(編集担当:佐藤妙子)