米IBMが,「POWER5」プロセサ搭載の新型ハイエンド・サーバー「IBM eServer p5 595」「同p5 590」「同i5 595」を米国時間10月15日に発表した。p5 595とi5 595はPOWER5を最大64個,p5 590は最大32個搭載できる。「新記録を樹立したベンチマーク・テストの数は,p5 595が7種類,p5 590が3種類ある」(IBM社)。いずれのサーバーも,11月19日に利用可能とする。
仮想化技術「IBM Virtualization Engine」に対応しており,1台のサーバーで250台以上の仮想サーバーを動かせる。
p5 595とp5 590は,データ・センターの集約や大企業向けのUnix/Linuxサーバー。「POWER4」プロセサ・ベースの既存サーバーと互換性があり,AIX 5L Version 5.2および5.3に対応している。
p5 595のPOWER5プロセサは,動作周波数1.65GHzまたは1.90GH。動作周波数1.7GHzの「POWER4+」を採用した「IBM eServer pSeries 690」に比べ,処理性能は3倍弱,メモリー容量は2倍あるという。「米Hewlett-Packardおよび米Sun Microsystemsの製品と比較したところ,業界標準の主なベンチマーク・テストで2倍高い値を示した」(IBM社)
一方p5 590は,動作周波数1.65GHzのPOWER5を採用。pSeries 690に比べ,性能は最大45%高く,価格は最大45%安い。
p5 595とp5 590は,以下のベンチマーク・テストでそれぞれ1位を獲得した |