台風14号の影響で、鹿児島、宮崎、大分の3県で10人が行方不明になるなど、九州全域で被害が広がっています。
九州管区警察局のまとめなどによりますと、大型で強い台風14号の影響で、午後3時現在までに、10人が行方不明となっています。
5日午後6時20分ごろ、鹿児島県垂水市で、山崩れに巻き込まれた53歳の男性が行方不明になっています。
また、宮崎県椎葉村でも土砂崩れが起きて、民家3棟が流され、男女3人が行方不明になるなど、鹿児島県と宮崎県で8人が行方不明となっています。このほか、大分県でも土砂崩れで女性2人が行方不明になっています。
福岡県福津市では、52歳の男性が物置の屋根の修理をしていたところ、風にあおられて転落し、重傷となるなど、九州ではこれまでに少なくとも14人がケガをしています。
家屋については、鹿児島で2戸が全壊、1戸が半壊し、宮崎を中心に36戸で一部損壊の被害が出ています。床上、床下浸水も55戸に及んでいて、九州全体に台風14号の被害が広がっています。
一方、九州内では27万3400戸が停電する被害が起きていますが復旧の目途などは立っていません。福岡県でも、宇美町や犀川町で山崩れが相次いでいて、今後も引き続き強い風と雨に厳重な警戒が必要です。