皇太子さまは、15日発売の登山専門誌「岳人」(東京新聞出版局発行)10月号に、「秋山の思い出」と題した文を寄稿した。約6000字に上る原稿では、皇太子妃雅子さまと夫妻での山行を含め、幼少期から続けている趣味の登山の思い出を振り返りながら、紅葉の秋山の素晴らしさに触れている。寄稿文は巻頭カラーグラビアを含め計12ページで、皇太子ご夫妻撮影の山岳写真も含む写真23枚を収録した。
皇太子さまは、忘れがたい山行として92年9月の北アルプス、常念岳・蝶ケ岳登山を挙げ、「山は秋の装いを呈し、ウラシマツツジの紅葉が美しかった。9月の中旬、都心ではまだ暑さも残る頃(ころ)、高山はもう秋なのだとつくづく思った」と振り返った。
雅子さまと夫妻での山行では、95年11月の奥多摩・雲取山登山と97年10月の那須・姥ケ平登山を紹介。姥ケ平については、雅子さまが登山中に「東京からこれだけ近いところにこんなに紅葉のきれいなところがあるなんて」と感想を話したことなどに触れ、「これほどすばらしい紅葉を目にしたのは初めてであった」と記した。
毎日新聞 2005年9月15日 7時03分