住所・氏名・申告所得、そして金融機関の口座番号。東京国税局から、47万人分の個人情報が入っていた可能性があるパソコンがなくなっていたことがわかりました。警視庁は窃盗事件として捜査を始めました。
「税務行政に対する国民の信頼を損なうもので、誠に申し訳なく、深くおわび申し上げます」(東京国税局の会見)
記者会見を開き深く頭を下げる東京国税局の幹部。今月8日、東京国税局・徴収部と課税二部の部屋にあった、あわせて2台のノートパソコンがなくなっていることがわかったのです。
このうち、徴収部のパソコンの中には、納税者およそ47万人分の個人情報が入っていた可能性があるといいます。
「平成15年分の所得税の確定申告の収入金額が1000万円を超えた事業者を抽出したもの。その対象が最大で47万人」(東京国税局の会見)
パソコンは、徴収部の管理室のキャビネットに入れて保管されることになっていました。しかし、なくなったパソコンは机の上に放置されていたということです。
個人情報のデータは暗号化されていて流出の可能性は低いということですが、東京国税局ではパソコンは盗まれた可能性が高いとして警視庁に届け出ました。
警視庁は窃盗事件として捜査を始めていますが、部屋などに荒らされた形跡はないということです。