海外駐在の日本企業社員を対象に保険の仲介などを行う「ウェルビーマーケティングジャパン」(東京・台東)が東京国税局の税務調査を受け、2012年11月期までの7年間に計約11億円の所得隠しを指摘されていたことが9日までに分かった。重加算税を含む追徴税額は4億数千万円。同社は修正申告し、納付を済ませたもようだ。
関係者によると、同社は租税回避地(タックスヘイブン)の英領バージン諸島に同じ名称のペーパーカンパニーを設立し、この会社名義で香港の銀行に口座を開設。取引先の大手損保に振り込ませた業務委託料を所得として申告していなかった。同社は「現時点ではコメントできない」としている。
民間信用調査会社によると、同社は1991年設立。14年11月期の売り上げは約5億円。