男子の第13回世界相撲選手権と女子の第4回世界新相撲選手権が16日、大阪府堺市大浜公園相撲場で30カ国・地域から約150人が参加して行われた。男子の団体は日大勢で固めた日本が決勝でブルガリアを2-1で破り、4大会連続12回目の優勝を決めた。4階級で行われた個人は中量級で吉田勝雄、重量級で市原孝行(ともに日大)が昨年のドイツ大会に続き連覇したが、無差別級は前回覇者の下田圭将(日大)が決勝でトーステン・シャイブラー(ドイツ)に引き落としで敗れた。女子は団体でロシアが初優勝。日本は3位決定戦でウクライナに1-2で敗れた。
○…男子個人軽量級で注目を集めたのはチェコ代表で出場した東大相撲部主将のペトル・マトウシ。個人戦初戦で寄り倒しに敗れた時は「最後の小手投げが効かなかった。寄りの形になれば安泰だったのに」と流ちょうな日本語で悔しがった。だが、団体戦では190センチの体を預けた気迫の寄り倒しで2勝して名誉ばん回した。来日3年目で現在、土木を学んでいるが、「相撲はシンプルでナチュラルなスポーツ。日本を離れても続けたい」。異国の国技にすっかり魅了されているようだ。